コーディネート

3月の帯

冬の澄みきった大気にすっかり霞がかかるようになりました。3月です。

春霞たなびく、と歌にでも詠めばいかにも風雅ですがその実体は花粉?

幸い花粉症には今のところ縁がありませんが、2月の終わり頃から性能抜群のセンサー並みに一斉に反応している人がまわりにずいぶんいました。

しばらくは忍の日々がつづきますね。

さて、3月の帯はこちら。

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柔らかなきなり色の紬地に墨色の濃淡で立木と雲を染めています。

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何枚も型紙を重ねて色を染めてゆく摺り友禅という技法です。

雲が重なってぼ~っとした感じがなんだか霞に覆われた山の風景のように見えませんか?

桜の便りが聞こえてくれば春爛漫。

冬の重いコートを脱いでお洒落ごころも芽吹きどきです♪

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2月の帯

月が変わったと思ったらもう半ば・・・2月はやっぱり逃げてゆく月です。

深々と冷え込む日があると思えば妙に暖かな日もあり、ちらほらと梅もほころび始めます。

2月の帯は不動の定番、これ!

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より期間を限定するなら2月の前半がベターでしょうか。

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小物も策を弄せず、あくまで素直に。

帯揚げは赤味の灰白(かいしょく)、帯締めは桃色。写っていませんが撚り房は薄黄です。

【着物のはなし】

帯ではなく着物の話になりますが、今回合わせた着物はどういうわけか、この帯と組み合わせて出かける予定をしていると必ず機会が潰れる・・・

去年は大雪で催しが中止になりました(2月ですものね)。実は今年も故あって没(ノ_-。)

梅の帯との相性がこれ以外にない!ってほどバッチリなんですけど・・・

何回も着ないうちにまさかコートになったり?!

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1月の帯

新年初めの月もすでに20日近くが過ぎようとしています。1月=「行く月」、なるほど。

ちなみに2月=「逃げる月」、3月=「去る月」です。怖っ。

年末年始をばたばたと過ごし、仕事始めから1週間くらいは気分としては去年の延長、成人式の着付けを終え、3連休が終ったところでやっと新年のモードに移行するのがここ数年のパターンです。

さて今年お初、1月の帯。

初春ということでいつもよりあらたまり感のある帯を選んでみました。

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フォーマル用の袋帯はたしか「石畳」と名づけられていたように思います。

出かける場によって古典にもモダンにも見える帯です。

揺らぎのある菱格子、色使いもシックで新年の集まりなど華美になり過ぎず目立つのにちょうどよい加減です。

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もう1本は吉野間道。名古屋仕立てですが十分なあらたまり感があります。

昨年の12月にこの組み合わせで着ようとしたら、なんだか少し白すぎ・・・

12月より新春のほうが似合いそうだったので、このときは着物を紺地の万筋御召に変えて出かけました。

年が明けるとその白さがむしろ清々しく感じられるから不思議です。

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12月の帯

ついこのあいだお正月を迎えた気分なんですけど、え~っ、もうクリスマスですかsign02(←かなり嘘っぽく知らなかったふりをする)

街中のイルミネーションxmasやクリスマスソングbellに心ときめく♪

でなく!背中を押される気分にしかならなくなったのは、そういえばいつの頃からだったでしょうねえ・・・(←無意味な感慨にひたって誤魔化す)

着物業界も11月はクリスマス物、12月には新春特集が常識というものですが「今」に追いつくのがやっとのこのブログ・・・いいから12月!

サンタさんやツリー柄でめいっぱい楽しくするのもいいですよ~(あ、持ってませんが)。

季節もので私が好きなのは断然、雪の結晶、雪華柄ですheart

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お気に入りの衿

これなら12月から2月まで大丈夫ですしwink

で、雪華柄の帯、じゃなくてクリスマスカラーの帯にします。

ぐっと抑えて大人な感じ♪

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紬地に赤紫と深緑の引箔の袋帯

引き箔といっても光沢が抑えられていて大島や結城など紬にも十分締められます。

12月にはクリスマスと言い張り、それ以外の月はま、それなりに。

パーティーも紬派には便利な袋帯です。

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11月の帯

11月に入ったと思ったらもう10日!

ほんとにうかうかしてられません。毎月の帯を更新しないと(^-^;

個人的な感覚ですが、どうも11月というのは印象の薄い月というか・・・

10月はハロウィーンで盛り上がり、12月は年末でクリスマスやら忘年会やら盛りだくさん。

その間に挟まってなんというか地味・・・いや、だからこそよいのです!

秋から冬へと向かうこの落ち着き、静寂さ。渋い・・・

こういう時季には帯も趣のあるしっとりしたものでゆきましょう。

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雀茶に金泥で蔦を染めた塩瀬の帯

ほんの少しだけ金糸が刺繍されています。

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前帯の部分

使われているのは金の一色だけですが、濃淡、霞などで奥行きが感じられます。

幽玄な世界は11月と好相性、しばし俗世を忘れよう(願望)。

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10月の帯

10月です。日一日と秋が深まってゆきます。

今年は秋の訪れが早くやって来ましたが、それでも9月は装いも気分もどこか夏の軽さを引きずっているように思います。

10月ともなるとさすがにそれもエンド、秋から冬へと向かう装いの準備に本気度が一気に高まってくる頃です。

本格的な秋の始まりに結ぶ帯は・・・

秋をイメージする花といえば、やはり菊でしょうか。

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やや赤味の茶色地に万寿菊の染め帯は塩瀬です。

こちらは紫、緑、茶、秋らしい三色が組み合わさった帯

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いかにも和風顔ですが、実はテキスタイル地で作られた帯です。

おまけ:

茶色ベースに何の植物だかわからない箔の帯

「この帯にはこの着物が合うのよ」という母のセット、秋らしいのでおまけに乗っけ。

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9月の帯

近頃の9月は夏、それも残暑どころか盛夏!が通説になったかに思いましたが・・・

関東地方では突如8月終わりから涼しいのを通り越して寒い!

夏の続きバージョンを予定していた「9月の帯」もすっかり肩透かしをくってしまいました。

そう、「極端」も最近の傾向のひとつでしたね。

ならば何事にも柔軟に、臨機応変に!

【9月初め、まだまだ暑い日は】

いくら月が変わっても気温・湿度が高く、暑いと感じれば着物も帯も夏続行。

ただし、そこは秋の始まり、あまり鮮やかだったり、爽やか過ぎる組み合わせは避けたほうがよいでしょう。

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モノトーンで大きな格子を織った夏帯

ブラック&ホワイトの利点は季節や着物の色を選ばないことです。夏の始まりなら爽やか色の着物と。

着物は8月にはちょっと沈むかなと思える松煙染小紋の浴衣。やや厚手です。

暑い/涼しいの微妙な時期には落ち着いた色の浴衣や綿麻着物が案外重宝します。

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帯も着物もバリバリの夏物ですが、シックな色合いにまとめれば秋めいた装いに。

【今日は肌寒いと思ったら】

さすがに夏帯では寒々しい、そんなときはこちらで。

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モノはなんだかわからない(紬?)けど夏に締めていた、と母からもらった帯

黒地に入ったエスニックな柄の香色と臙脂で温かみが加わります。

目も粗すぎず、つまり過ぎずで単衣にちょうど。

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なんだかわからない代物の母の帯もつなぎの季節にはけっこう役立ちます。

(着物を広げるとなぜか必ずタンゴcatがやって来る・・・)

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訪問着や付下げをふだんに

常日頃、着物に馴染んでいる方でも訪問着と聞くとなんとな~く格高で、引ける感じがしますよね。

ちょっとそこらへ訪問着、とはさすがに考えませんし…

ちょっとそこいらではない=かしこまった装い(正装・盛装)でお出かけ=めったにない、でやっぱり疎遠なイメージが広がります。

お稽古事の発表会が毎年ある、職業柄パーティーはしょっちゅうという方は自ずと機会が巡ってくるのでそう心配しなくても大丈夫だと思います。

そういうのでは全然ないけど・・・ふだんに着物を着ている方なら持っていらっしゃいますよね、訪問着や付下げの1枚2枚。

この前着たのはいつだっけ?

特別な日の着物として何年も着られることなく、箪笥の中で大事に保管されているのはなんだか勿体無いし、可哀想だと思いませんか?

着たあと部分洗いに出すなどしてきちんとケアされていればよいですが、そうでないと久しぶりに出してみたら思わぬシミやカビができていた!なんてことにもなりかねません。

着物を有効活用するためにもこの際、「特別な日」をレベルダウンさせてはどうでしょう。

ちょっと気張ったところで会食、お芝居やコンサート、美術展、要は少し格高な装いをしても浮かない環境であれば、いつどこへ着ていってもかまわないはずです。

たとえばお友達同士、訪問着を着るための計画を立ててみるとか。

ふだんとは逆にまず着物ありき、これを着てゆけるところはどこか?から始まる計画です。

かしこまった装いでひとり浮くのはなんとも身の置き処がなく気まずいものですが、みんなで着れば怖くない(笑)

周囲の目も気にすることなく、皆でますます楽しく過ごせるのではないでしょうかnotes

私も先日の納涼歌舞伎には姪の結婚式以来何年ぶり?!で引っ張り出した絹芭蕉の訪問着を着て出かけました。

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波を表した裾模様だったので、まだまだ暑いことだし全体を水のイメージにしてみました。

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襟: 葦と流水を刺繍した本麻小千谷縮

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帯&帯留: ほんとは違いますが見ようによってまあ水にも見えるか?の夏紬の袋帯、帯留はかざり職人の三浦さんに作っていただいた銀細工の観世水です。

三浦さんといえば!話はちょっと横道に逸れますが…

この日の演目「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」は平成中村座ニューヨーク公演の凱旋記念公演でした。

この帯留を受け取りに本所吾妻橋のご自宅兼工房へ伺ったのはちょうど故勘三郎さんが入院された直後で、すでに予定されていたNY公演に同行するはずの三浦さんと公演が無事できるとよいですねとお話ししたことを覚えています。

その後のよもやの成行きに一時途切れてしまいましたが今年復活、その遺志は立派に受け継がれたようです。よかった!

(NY公演の七軒長屋の様子が三浦さんのブログにアップされています。ご覧ください!)

で、話戻って、

久しぶりの訪問着でしたが、たまにはこういう緊張感も気分がシャキッとしてよいものです。

それにしても着物を着る機会って、ほんとに少ないですね。

仕事で日常的に着る、あるいはいつでもたっぷり時間があるので好きな時に着られるという方は別ですが、着たくても実際に着物を着ることができるのは限られた休日だけという方も多いと思います。

その貴重な日も近頃は思わぬ伏兵、お天気rain

大雪で行事が中止になったり、台風や突然の大雨・突風で急遽洋服に切り替えたりと、最近は着物の外出を阻むような過激なお天気もしばしばです。

また、わたくし自身のことを振り返ってみても、ここ数年はそういう年代なのか、仕事の責任に加え家族にかかる手や時間が多かったように思います。

こんなときは時間はもちろん、なにより着物を着て楽しむ心のゆとりがなくなってしまうものです。

そうそう、この夏は楽しみにしていた外出の前日に家の中で滑って転び肋骨骨折shock、敢無く断念(;´д`)トホホ…な~んてことも起こりましたっけ。

これはまあ全面的に自分のせいですが、世の中ほんとにいろいろ起こるものだとつくづく感じたものです。

そこであらためて強く思い至ったのは、

「着られるときに着ておかないと着物は着られない!!」

いつかと思っているうちに時間はどんどん飛んでいってしまいます。

気軽な着物はもちろん、大事にしまってある訪問着や付下げもローテーションの中にしっかり組み込んで、どうぞ充実したキモノ時間をお過ごしください(*^-^)

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8月の帯

今年の夏もどうして、なかなかお暑いです。

盛夏、7月から8月へ月も変わりました。

暦のうえではすでに立秋も過ぎ・・・が、秋の装いには暑過ぎる!あくまで現実路線でまいります。

はてさて、この暑さ真っ只中には何を締めるか?

まずはこれぞ夏!鉄線を染めた麻の帯。

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7月の帯同様、この帯もマイ・スタンダードからはやや外れますが、陽射しの強烈な夏には草花が思い切り描かれたこんな帯も抵抗なく手に取ることができます。

先月と同じ藍の着物に組み合わせれば一気に盛夏バージョンに変身~

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もう一本は織というより編物に近い感じの羅の帯

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アースカラー3色で織り出された帯はどんな着物にも合ってくれ、いざというときに頼れるありがたい一本です。

こちらも先月と同じ型染めの着物に乗せてみたところ、あっさり馴染んでくれました(*^-^)

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7月の帯

梅雨明けまでもう少し、いよいよ本格的な夏がやって来ます。

5月に夏日があり、10月になってもなかなか気温が下がらないこの頃ですが夏!!を満喫するのはやはり7月、8月ですね。

着物の装いも晴れればこっち、雨降りなら濡れてももいいこっち、と梅雨空同様に鬱陶しかった着物選びもなくなり、思いっきり夏支度を楽しむことができます。

夏空の広がった7月にはさて、どんな帯を締めましょう。

私は迷わずこれ!

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単衣~夏の時季の博多帯です。

水辺の枝に止まったカワセミは一見刺繍のような織り柄で、水面にはキラキラと輝く水の反映がいく筋か織り込まれています。

マイ・スタンダードからすると袷の時季にはまず選ばないでしょうねえ、こういうタイプは。

普段は近寄らない色や柄になぜか魅かれ、吸い寄せられるのが夏の不思議です。

季節が巡ってくるたびに締めたくなる帯、そんな1本ですね。

すっきりした夏空のようにブルー系で合わせてみました。

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藍色の着物は近江の麻、薄青緑の型染めは綿麻です。

【カワセミのおまけ】

ちょっと気になってカワセミについて調べてみました。

ブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に分類される小鳥で水辺に生息する。名称は「川に棲むセミ」から。

古くは町中でも普通に見られたが、高度経済成長期の環境汚染で都心や町中では見られなくなった。近年、水質改善が進んだ川では東京都心でも再び見られるようになった。

「渓流の宝石」とか漢字表記の「翡翠」の所以となった青色は色素によるものではなく、羽毛にある微細構造により光の加減で青く見える。これを構造色といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理(以上wikiより)

あの青が色素じゃないって?ホ~~、よくわかんないけどなんだか面白い(゚▽゚*)

かれこれ10年前に埼玉にも住まいができ、たまたま家のすぐ前を流れる川でカワセミを見ました。最初に見たのが夏だったのとあの鮮やかな青とオレンジの色から夏鳥と勝手に思い込んでいましたが、それは北海道だけで他の地域では留鳥として1年中見ることができるんですって!

ここで突如鳴り響いた↓

notes笑いかわせみに話すなよ ケララ ケラケラ ケケラケラ とう~るさいぞ~notes

この童謡、もう知らない人が多いのかなあ(^-^;

 

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