よそおふ(衣)

洒落紋を楽しむ

家紋の付いた着物でなければ絶対ダメという場がこれまでなかったのと、多分この先もないだろう、ということで紋付は持っていません。

家紋はなまじ入れると着る範囲が限定されますし。

昨年、馴染みの呉服屋さんから洒落紋(花紋)の提案をいただきました。

着物は熨斗目の紬です。

紋入れの手順は、

図案を決める→下絵を描く→配色・大きさを決める→刺繍糸を選ぶ→刺繍

まずは図案から。

花紋なので何をどうデザインしてもよいわけで、そうなるとかえって悩みは深く…

色無地に花をデザインした紋をあしらったものをよく見かけますね。

花や植物で、あまり季節性の強いものだとそれ以外の時季に着にくくなる…

着物の雰囲気からして正統古典調はどんなものか…

かといってあまり遊びが過ぎても…

懲りすぎ、色数多すぎは料金アップの元…

日本の文様辞典や篆刻の図案集にはじまり、外国で買い集めたポストカード、雨傘、薬箱にしている缶カラ、気がつけば日常使っているものに紋になりそうなものを探し求める日々…

Cai_0978_2

↑パリで見つけたポストカード

漫然と探していても拡散するばかり、こういうときは基本に戻って整理します。

☆季節性のないもの

☆ややモダン寄りの図柄

☆シンプルが信条

☆好きなものがいちばん

これらの条件をクリアした「ネコとワイングラス」に決まりcatwineheart04

ネコは「後ろ向き」の条件で下絵をお願いしました。

出来上がってきた下絵に修正を加えます。

Nekowine01g_2

↑ねこのお腹を気持ちスリムに、ワイングラスを丸めに修正したもの

グラスは細長のほうが「らしい」のですが、それだとボルドータイプ。ここはあくまで好きなブルゴーニュにこだわることに!

次は配色と大きさです。

ここでもまた悩みました。

せっかくの紋入れですが、あまり色(特に赤)をいれたくない…(う~む、素直な性格ではない)

淡いグレイベースにグレイッシュなブルーと茶の熨斗目、そのなかに溶け込むように、あるけれどないみたいで、ないみたいであるような…(ますますひねくれてる~)

信条のシンプルも加勢して同系色の単色、小さめに決定。

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色糸選びは安心してお任せして、いよいよ刺繍に入ります。

仕上げの前にも最終チェックの写真が送られてきます。グラスの丸みをもうちょっとと微調整。

Nekowine03bCai_1189

そして完成です!!

呉服屋さんいわく「目立たないようで、でも確実に主張している」、ツボの紋に大満足の私(o^-^o)

春や秋の羽織物に季節らしい植物の紋なんて?次から次へと妄想が湧き起こる…

ま、妄想。お金かかりませんし、自由ですから。

だけどちょっと危ない世界ですよ、この洒落紋は!

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久しぶりに浅草

第11回あさくさ和装塾のレポートが届きました↓

http://www.getaya.jp/wasoujuku/201304/main.html

着物で浅草は久しぶり、というより着物で外出が久しぶりか。

そういえばそんなゆとり、なかったですもんねえ(^-^;

まずは割烹一直で腹ごしらえ。

ここの鯛茶漬けは絶品です。しかも信じられない1,890円!

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一直の玄関で。

鯛茶に大満足、女将さんから和装の情報もしっかり仕入れました。

立ち仕事なので草履は疲れないよう良いもの(4万円前後)、よく締まるのは道明の帯締め…う~む、やはり…私たちにはちょっと無理で~す(笑)

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あさくさ定番コースのはんなりで。

ここのお母さん(=店主、たしか83歳)はとっても可愛い方です

やっぱり着物歩きは楽しい(o^-^o)

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涼しげな衿

このブログでは筆者の個人的趣味により、半衿の登場回数が多いのではないかと思います。

半衿…首の当たる部分はどうしても汚れやすい、さりとて襦袢はそうそう洗えない(昔は洗える絹などなかった)、それでざくざく縫いつけて汚れたらはずして洗い、またざくざくつける、わけです。

正直言って、はっきりいって、この作業は面倒です。

なんだかんだ小一時間くらいかかったりするし。

だから合理性を重んじるならファスナー式衿の襦袢しか着ない、というのでも全くかまわないと思います。

私の場合もさくさくつけるだけできれいに付く衿(技術ではなく専ら生地質による)、

いざとなったら安全ピンでもOKの衿(直前になって衿が付いていないことに気づいた時用!?)、

裏技の両面テープづけ!などなど、まあいろいろとやっております。

ただ、そういった合理的思考が吹き飛んで手にしてしまう衿もやはりあるのです。

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楊柳のような絹に「柳に燕」が手描きされた衿

出会ったのは冬でしたが、もう一目惚れ。

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美しい…

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一羽一羽違った表情で描かれた燕はまわりの空気まで感じられます。

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薄墨の燕とあるか無しかの青みで描かれた風に揺れる柳

シンプルにして味があるのはやはり技量でしょうか。

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こちらは白地に黒の小さな水玉

本来の衿ではなく、ごく普通の木綿生地を衿巾にカットしたものです。

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いつか使えるかな、くらいの軽い気持ちで選んだものでしたが、水玉の大きさ(というか小ささ)が実によい!

甘すぎず、ピリリとした切れ味が気に入っています。

どの着物に合わせよう、どこの柄を出そうか♪

どうせ面倒なことするなら、せめて自分を楽しくさせにゃあ損!です(笑)

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5月の単衣

衣替え――私の子供時代にはありましたよ。

でも今や制服でもない限りそういった習慣もあまりうるさく言われなくなりました。

そして頑なに守られてきた着物の衣替えもいよいよ変わる時がやって来たようです。

気温や体感温度に合わせればよいという考え方が遅まきながら市民権を得るようになりました。

現実にはもうかなり以前から実践されていたことですが、まあ何事も市井が先に変わって規則は後追い、というところです。

夏日の5月や残暑の厳しい10月にそりゃあ袷の着物は着たくないですよ。

ただ、単衣の着用期間が長くなると今度は同じ単衣でも初めと終わりでは気持ち違ってくるかな、という別の問題が出てくるかもしれません。

たとえば4、5月に暑いからと着る単衣と本格的な夏まじかに着る単衣のような。

これは9月と10月、逆のケースになりますが秋単衣についても全く同じことが言えると思います。

まあ、あまり各論的に細かく分けるときりがないのでまずは単衣、そして着始めと着納めの頃では帯や衿を替えて工夫するのが現実的でしょう。

5月のフライング単衣なら帯や衿は袷の時季のもの、6月に入り、いよいよ暑くなったら夏帯や絽の衿に切り替えるなど。

また、小物も含め全体的な色合いで変化を付けるのも効果的です。

襦袢に関しては暑いと感じるとき/感じたときから迷わず夏物です。

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塩瀬と絽、定番の白衿も季節で着替えます

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すべらかな質感の塩瀬の帯は単衣着物にも活躍

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夏が近づいたら麻や透け感のある絽、紗、羅の帯で

同じ白地の単衣も帯や小物の色使いを変えると季節感が変化します。

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4、5月なら藤、緑、黄など花をイメージさせるこんな感じ

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6月も後半なら水色や藍の組み合わせて清々しく

それでは風薫る5月、単衣着物でどうぞ軽やかにお過ごし下さい。

きものの小径

今日は着物でお出かけ!着付けの個人レッスンいたします

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結婚10周年のパーティーへ

土曜日の夕方からミッドタウン・タワーのリッツ・カールトン東京へ出かけました。

45階でエレベーターを乗り換えて50階へ。

着物講師仲間の結婚10周年記念のパーティーが開かれているはず…

実はかれこれ1ヶ月前、旦那サマから内緒メールが。

この日の企画は直前まで奥様に秘密で進行していて、彼女とは仕事で顔を合わせようがメールで連絡をとろうがこの日のことには一切触れず、当日のサプライズな訪問になりました。

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友人たちが自由に出入りするスイートルーム。

窓からの夜景も素敵です。

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このパーティーにはサプライズがいくつか用意されていましたが、クライマックスはお母様からの手紙。

代読される手紙にいつしか皆、涙、涙…

和やかムードに笑いあり涙あり、とっても素敵なパーティーでした。

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ご夫妻といっしょに記念撮影。

どうぞ末永くお幸せに。

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あさくさ和装塾(第2回)レポート

あさくさ和装塾(第2回)のレポートが届きました。

当日の様子はこちらです↓

http://www.getaya.jp/wasoujuku/201003/report/

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男きものも衿で勝負!

男きものの半衿といったら塩瀬の無地、色は墨色、納戸色、鉄紺あたりが一般的でしょうか。

(…とばかり思っていたら、昔は「黒」以外は邪道だった!ということを着物好日のchiyaさんから教えていただきました。ありがとうございます。)

まあ、現代に暮らすワタクシ的にはその中でオールマイティといえばやはりグレー。

黒・鼠系はいうまでもなく、紺、茶、緑、白、どの系統の色を持ってきても首ときもの間をしっくり馴染ませ、繋いでくれます。

まあ大概のものなら受け入れてくれる懐の深い色ではないかと思います。

年が明けるとなぜか着物ごころが芽生えるらしいわが弟ですが、先日自分の半衿を替えるついでにそちらもまとめて。

洗ってまた同じものを付けるのも能がないではないか…

男前の衿なら兼用もありかと思いつき半衿箱の中を探してみました。

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グレーと黒の市松模様、これなんていいかも。木綿。

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正絹のチャコール地に生成の立涌、この程度の柄なら十分いけるか。

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寒いこの時季、墨色の別珍などもbon!

おお、けっこう使えるではないか。

女物の半衿付けは皺がよらないように気をつけたり、意外と手間のかかる針仕事ですが男きものは衣紋を詰めて着るので余計ごとを考えずにただざっくざくと縫い付けてお終い。あら簡単!

男きものといえどもお洒落心をもって、こんな衿で差をつけてはいかがでしょ?

きものの小径

休日は着物で。着付け、始めませんか?

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木ノ花 もめんの着物展 in 浅草

とにかくいつ行ってもものすごい人だかりの浅草雷門~仲見世界隈です。

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今日目指すのはこちら。

たぬき通りをちょっと折れた路地裏に浅草西會舘がありました。

ここで「木ノ花 もめんの着物展 in 浅草」が開かれました。

博多にある「木ノ花」はもめん着物や雑貨を扱う人気のお店、今回の展示は浅草の老舗下駄屋さん、辻屋さんの企画によるものです。

もめん着物をまとめて見る機会は殆んどないのですが、この日は会津、伊勢、片貝などのもめん反物やオーナーの福田さん手づくりの木綿バッグなど、たくさんの展示品に触れることができました。

さりげないのにお洒落、すっきりシンプルなのに優しい、セレクトされた品々は福田さんのお人柄そのままのようです。

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そしてもう一つの楽しみが下駄すげ名人こと、辻屋ご主人(今回の企画者はお嬢様、そのお父様です)を中心としたトーク。

柾目の下駄、粋な履き方などふだんは聞くことのない面白いお話やエピソードの数々、職人の頑固さと時代に順応する柔かさを併せ持たれた素晴らしいお話を伺うことができました。

以前このブログでも「着物アスレチック」というNIKKEI MAGAZINEの記事を引用させていただいたことがありますが、その記事の主が木ノ花の福田さん、まさかこのようにお会いできるとは思いませんでした!

楽しいひとときをありがとうございました♪

また、こんな機会をつくっていただいた辻屋さん、ありがとうございます。これからもツボの下駄や草履をよろしく!

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浅草寺のお参りも済ませて、さてっと。

舟和の芋羊羹と揚げ煎とどっちにしようか迷った杵屋さんでは結局割れ煎をお土産に。

帰りがけ、地下鉄の駅へ向かう途中のスーパーの店頭にバナナ一束68円!や、やすい。

かなり魅かれましたがさすがにこちらはやめておきました。う~ん、惜しかった(笑)

きものの小径

自由に楽しく!きもの、着てみませんか?

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休日は木綿きもので

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休日の一日、久しぶりに目いっぱい家にいたのできものにしてみました。

10月半ばを過ぎてもまだ暑いし、いろいろやらなきゃいけないこともあるので、木綿きものをサクッと。

持っているなかでおそらく最もメロウな配色かもしれませんねえ。

片貝木綿です。

帯はユザワヤさんで買った和更紗の木綿を叔母に半巾に仕立ててもらったもの。

木綿といえば来月浅草で「木綿きものと小物」の展示・イベントがあります。

ご興味ある方はぜひ!

http://www.getaya.jp/special/0911event/index.html

きものの小径

気楽にきもの!着付けの個人レッスンいたします

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着物アスレチック?!

もし、着物を着る「生活」に憧れて着物を着始めたり、習い始めたりした人なら、誰しも一度はこんなことを考えたのでは…

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着物を着て日常を過ごすこと~朝起きてから夜寝るまでずっと着物で生活することです。

先日着物仲間でそんな話をしていたら、いましたよ、実践した人が。

普段は仕事があるのでまとまったお休みの時に、掃除、洗濯、炊事に犬の散歩、昼寝(どの程度帯が崩れるか実証…相当な凝り性か)などなど。

その彼女、着物を着て腹筋したらどうだろうとふと考えた(←普通考えない)。

で、やってみたら(←普通やらない)洋服より楽にできた!へえ~~!

それで思い出したのが以前THE NIKKEI MAGAZINEに載っていた「着物アスレチック」という記事です(写真はすべて写真部 山口朋秀氏)

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襷掛けひとつ、腕を後ろに回したり洋服では使わない筋肉を使います。

腰紐や帯を締めることで腰への負担が軽くなり、立ったままの仕事も楽。

足袋・下駄の生活は外反母趾とも無縁、etc.

近頃の健康ブームで注目される骨盤矯正、実は着物生活では日常の中で自然にそれをやっていた!

着物好き&運動嫌いにとっては願ってもない情報、どれひとつ試してみるかと生徒さんが帰った後、着物で腹筋 →結果× 一度も。

週初めにちょっとしたアクシデントに遭い脚を怪我したがそのせいではない…あかん、着物の衣装敷きをマット代わりに本気で筋トレせねばと焦った私…でした。

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