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唐山双子織の会

埼玉にご縁ができてなんだかんだと8年になる。それまでまったく無縁の地で、実は今でも県内・市内の地域・町の名前・位置関係がよくわからない(そもそもが疎い)。

住まいのある地区が川越唐桟や野田双子織の誕生の地と知ったのはしばらくたってからだが、着物好きとしてはなにか不思議な縁を感じたものである。

コンサート、秋のクラフト・フェアと年に何度か足を運ぶ市の文化創造アトリエ・アミーゴは元は繊維工業試験場だ。

レトロな建物を上手に利用して雰囲気のある施設になっている。

何年か前までは近所を歩けばかつての織物工場やその跡があったりしたが、今は取り壊されてなくなってしまった。

つい先ごろ、そのなくなってしまったひとつが明治中頃に途絶えた川越唐桟を復元・製品化(昭和55年)した西村織物だったと知って今度は本気で驚いた。

西村さんの織物といえば現在は川越の呉服店2軒と四国の1軒でしか流通していない。

そんな貴重な反物の織元がなんと目と鼻の先、しょっちゅう横を通っていたところだったとはびっくりするなというほうが無理というものだ。

と同時に反省した。調査が甘い!探究心が足りない!

西村さんもご高齢のため、数年前に機織りは止められたが現在も地元で双子織の会を指導されている。

その「唐山双子織の会」の作品展が先月、10月21日から26日までアミーゴで開催されていた。

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地元に住む着物好きの友人からの有難い情報に一も二もなく「行きますっ!!」

初めて双子織りを見たときはこれが綿織物なのかとほんとに驚いた。

細い番手の糸二本取りで織られる双子織はまるで絹のようにしなやかで光沢がある。

草木染めの糸は「その辺に生えているもの」を使って自宅で少しずつ染め、溜めるのだとか。

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藍、刈安、きはだetc.で染めた糸で織られた双子織。

よく見るとたくさんの色が使われている。

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それぞれの個性によって織り出された縞や崩しの作品はどれも存在感がある。

糸を作り、草木で染め、手で織る。根気と時間の要る作業で次の作品展は2年後。

今からもう待ち遠しい。

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ちょうど西村さんがいらしていて一緒に写真に納まる光栄に与った。

織元さんにお会いできるだけでも滅多にない嬉しいことなのに、この日の唐桟はなんと家のすぐそばで織り上がったものだったなんて!

いやはや、ご縁とは不思議なものである。

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