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夏対策

今年も5月早々には単衣に切り替えていましたが、後半に入ると気温が一気に上がり、それも暑苦しく感じるようになりました。

このあいだの週末は梅雨を通り越してもう真夏。これじゃもう薄物ですよ、薄物!

今年もそろそろ夏着物の季節がやって来ましたね。

着物愛好者のなかでも「夏は暑いから着ない」と「夏こそ美しい」の二派に大きく分かれるような気がします。

私は後者。「好き」からいえば一年中で夏の着物がいちばん好きだと思います。夏着物はほんとに優雅で涼しげです。

まあ、涼しそうに見えても着ている本人はそれなりに暑いですけどね。

それでも露出した素肌を熱光線でじりじり焼かれ、汗が流れるままになっているよりは着物一枚身に纏っていたほうがましと感じることもあります。

身八つ口から袖へ風が抜けた時などはなかなか心地のよいものですよ。

ともかく!夏の着物を少しでも快適に、実質・気分も含めて暑さ対策をいくつか挙げてみます。 

★段取りについて(一年中共通)

着付では使うものをすぐ使える状態で準備しておくことが非常に大事です。

特に着付け小物は探したり、迷ったりしないよう前もって並べておくだけでも効率がアップしますよ。

もちろんヘア・メイクは予め済ませ、草履、バッグ(中身も!)、日傘、扇子など当日使うものはすべて着付け前に用意しておきましょう。

暑いときは着物を着た後にやり残しのないよう、段取りを良くして極力省力化を心がけてください。

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★着付けについて

着物は着終わってからより、むしろ来ている最中のほうが暑くて汗をかきやすいものです。

省エネ・節電にはこの際目をつぶり、着始める少し前からエアコンONで部屋を強めに冷やしておきます。

途中の汗は着終わってからもなかなか引いてくれません。汗ばんだと思ったらエアコンの吹き出しでクールダウンさせるなどして着付けていってください。

素材・形態について

【襦袢・肌着】

夏の襦袢や肌着の素材として適しているのは絹のほか麻、木綿です(要するにポリ以外)。汗をかいた肌に直接触れるものはやはり自然素材に限ります。

また近頃はフィールドセンサーのような機能性のある素材でできたものも出ているようです。

浴衣しか着ないというならともかく、夏着物を着る以上は襦袢をなにか1枚、予算に応じて揃えるとよいでしょう。

ちなみに、私が外出する日の肌着として愛用しているのは「あしべ織」の汗取り襦袢です。冬場は空気を含んで暖かなのと、冬も室内の暖房で意外と汗をかくこともあり、結局1年中フル活動です。

裾除けはステテコ・スタイル。夏は麻や楊柳、冬はレーヨン素材を使用しています。色気もなにもあったものではありませんが、脚のあいだを伝う汗の気持ち悪さがなくなり、一度履くと手放せなくなるスグレモノです。

外出用の襦袢はもっぱら絽(絽麻、洗える絹)、小千谷縮や綿麻の着物などを簡単に着るときは本麻の二部式や筒袖襦袢など適宜使っています。

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【着付け小物】

着付け小物も夏バージョンがいろいろ出ていますね。たとえば、

麻・・・伊達締め、腰紐、補整パッド、足袋、半襟
ヘチマ・・・帯枕、帯板、補整パッド
メッシュタイプ・・・コーリンベルト、伊達締め、帯板

体感としての涼感がどれだけあるかは使い手の気持ち次第といったところもありますが、少なくとも着付け中の手触りとしてはさらりと感じます。

夏素材の帯板(麻、ヘチマ、メッシュ)はふつうのタイプに較べてやや滑りが悪くなるようです。前結びした半幅帯をくるりと後ろへ回そうとしたら、あらら、まわらない~sweat01ということも。帯との相性に要注意。

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【半襟】

夏は毎回でも洗いたくなるので、手入れが楽なことを最優先に。

ポリエステルの絽、柔らかい着物以外なら麻の襟も肌触りがよく扱いも楽です。

ビーズの襟も夏には首筋への当たりがひんやりしてお薦めです。

夏場は半襟を縫い付けたり、はずしたりするのも面倒、できればやりたくないですよね。

麻や木綿の襦袢に襟は付けたまま、着終わったら丸ごと洗濯できる組み合わせにしておくと便利です。

【足袋】

夏の麻の足袋はほんとうに気持ちのよいものです。

少々お値段は張りますがそれだけの価値ありsign01

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★帯結びのこと

夏にどっぷり汗をかく処のひとつがお腹周りです。

お太鼓結びした背中もかなり。なにしろ帯枕で背中にピタッと貼り付けた状態になっているのですから。

この帯枕を使わないだけでも暑さがいくぶん違うような気がします。

名古屋帯ならお太鼓より角出し、あるいは半幅帯など夏場は枕なしの結び方にしてしまうのも一方法です。もちろん着る着物によりますが。

ついでに夏こそ補整を!

お腹周りに補整のタオルが入っているとこの段階でかなり汗を吸い取ってくれます。結果、帯に汗を移さずにすみます。

夏の帯はどれも生地が薄いので帯のしわ防止にも役立ちます。

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きりっとした角出し結びは夏の着物にもよく似合います。

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こちらは半幅帯を使った二色(ふたいろ)太鼓

小さめに作ってもよし、二色をずらす巾を広めにとれば大きなお太鼓に。

角出し、半幅とも帯枕は使わず帯揚げだけ使用しています。

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