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ATTENTION ~きものNG集

記事とはまったく関係ない「和手拭い」コレクション

ネコ好きたるもの、やはり持っているのです↓(*´v゚*)ゞ

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先月、松涛美術館の「ねこ・猫・ネコ展」へ出かけたとき、着物を着た人がずいぶん多かったのに驚きました。行き帰りのバスや電車の中、渋谷駅でも何人も見かけましたねえ。

結婚式や年配者の着物ではなくアラサー、アラフォー世代の外出着として、着物が着実に浸透しているとあらためて思いました。

実に喜ばしい傾向です。

嬉しく思うと同時に、着る人が増えるとその着方の差が目立つものだなとも思いました。

好きで着る着物に重箱の隅をつつくようなことを言うのはどうかと思います。

ただ、ちょっと気をつけるだけで印象がよくなるのに、という方を見かけるとやはりもったいないなあという気がしてしまいます。

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時間をかけ、気合も入れ、折角お洒落して着る着物です。

着物は洋服のように単に着れば終わりというわけではありません。

着付け、立ち居振る舞い、ほんのちょっとの気遣いをするかしないかで全体が美しくも残念にもなるものです。

そこで、これまで気になった残念例をいつくか挙げてみたいと思います。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

☆内股、小股で歩く

着物の裾回りは上下重ねているだけなので、歩くたびにひらひらとはためきます。

問題はそのはためく程度。

先日、前から歩いてくる着物の方の裾がどうにも目に障ります。歩くたび襦袢まで翻って見えるのです。

八掛がチラリ覗くのはお洒落なんですが襦袢・・・

着物を着て歩くときは内股、小股、これだけで襦袢まで見えることはなくなるはずです。

また、歩くときだけでなく立ち止まっているとき、椅子に座っているときも草履の足先は内向きに、が基本です。

洋服のときの片足斜め前、休めの姿勢もNGですよ。

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☆バッグは肩から提げない

あるとき電車を待つ振袖姿のお嬢さん二人。明らかに結婚式帰りです。

普段持つような大型のトートバッグをお二人とも肩から提げていました。

着物は成人式が初めて、それまで着た経験がなければ無理からぬことかもしれません。

着物は多くが手縫いで洋服のように頑丈にできていません。重い大きなバッグを肩から提げると縫い目に負担がかかって生地を傷めることになります。

小さなフォーマルバッグでは足りないので予備としてトートを持つのは全くかまわないのですが、着物を着たときはバッグは必ず手に提げて持つようにしましょう。

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☆おはしょりは目立つ

着物の後姿でまず目に入るのはなんといっても「帯」でしょう。

では前姿では?

おそらく細部より全体、特に中心のおはしょりや裾回りのラインではないでしょうか。

帯の下から裾へ向かうラインは着姿全体のほぼ半分を占めます。

裾回りの先がすぼまっていると着物はとてもすっきりして見えます。反対にゆるんだり広がったりしているとしまりのない印象になってしまいます。

おはしょりも目立つ部分です。

撚れていたり、くしゃくしゃしているとやはり全体としてマイナスの印象を与えます。

布目が撚れるなど、おはしょりの問題の殆どは着付け段階の問題なので後から根本的に直すことはできません。

それでも布目を少し伸ばしたあげたり、大きなしわで膨らんだ分は脇線のほうへ寄せて集めるなど、着上がりにひと手間いれて目立たなくさせることはできます。

前姿のちょうど中心にあたるせいか、おはしょりがきれいかどうかで全体の印象はかなり左右されます。

いつもの着付け、着上がりの最終チェックでちょっと気にかけてみてください。

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☆ウエストがくびれた着物?!

補整はしなくてもよい/したくない、という方、けっこう多いんですね。

これから夏になるとウエストの括れた浴衣姿をずいぶん見かけるようになります。

簡単に着るんだし、浴衣だから要らない、というわけでもなくて・・・

補整なしで浴衣を着た場合、特に若い方などはウエストが帯で括れ、相対的に胸と腰が大きく目立つようになります。きれいでしょうか?

着物は洋服のようにメリハリをつけない、反対に隠して寸胴にすることであの直線の凛とした美しさが生まれてきます。

実用面でも寸胴にすれば襟元が落ち着く、帯にしわがよらずきれいに結べる、身体と紐のあいだで緩衝材になる、汗を吸う等々裏方に徹していますがその役割は強力です。

きれいな着物姿を作るために補整をぜひ味方につけてください。

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☆帯付き姿で外出

とかくいわれるのが帯付き(コート・羽織を着ない着物姿)の良し悪しです。

昔はある程度の年齢を過ぎれば羽織物を着ていて当たり前、まあルールというか、大人の女性の嗜み(たしなみ)という意味合いが強かったのだと思います。

帯結びをちょっと失敗したときに隠せる、あらたまり感を出す、なんていう実用的な利点もあったかもしれません。

コートや羽織にも袷、単衣、紗などがあり、それぞれの季節に応じて着分けます。ですから羽織物を着ない(=帯付き)時期はいつからいつまで、ということでは元々なかったはずです。

着る/着ないも今の時代はよほど厳格な式典でもない限り、そう目くじらを立てることもないように思います。

たとえば洋服なら真冬には暖かいコートを着て、秋口や春先の肌寒い日、風の強い日には軽いコートを羽織る、着物もそれと同じ感覚でよいのではないでしょうか。

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そういう意味では個々人の感覚、ケースバイケースでよいと思いますが、それでもこれまでに何度か帯付き姿に違和感を覚えたことがあります。

一度は混雑した山手線のホームで黒留袖姿を見かけたとき、もう一度は地下鉄の駅で訪問着に礼装バッグ・草履の完璧礼装姿を見かけたとき、こちらは2月の寒い頃で、皆が厚いコートを着ていたので余計目についたことを覚えています。

どちらも共通しているのは礼装姿だったこと。

女性の礼装はもちろん帯付き姿が正式ですが、移動中となると話は別です。車でドアツードアならともかく、一目で礼装とわかる煌びやかな着物に帯姿は公共交通機関の中では妙に浮き立って見えます。

留袖や訪問着の年代の礼装にはやはり羽織物を着用してほしいものだと思います。

また別のケースですがまだ寒さの残る3月、しかも雨模様の日に帯付きで歩かれている方を見かけたことがありました。

普段のお出かけ着でしたが、なんだか見ているほうが寒々しくなるようで、せめてショール1枚羽織っていらっしゃれば、と思ったものです。

着物人口が増えつつあるとはいえ、まだまだ「着物を着ている」だけで目立ちます。

最初にも述べましたが、折角お洒落して着物を着るのです。

浮いてる・・・寒そう・・・そんなふうに余所目に見えてしまうのはなんだか損だと思います。

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