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コンパクトなきもの暮らし③

「コンパクトなきもの暮らし」、前回は帯で着物を「格上げ」する例について書いてみました。

日常に対して少し改まり感を出したいとき、いわば「場」の着分けです。

今回は「季節」を着分けてみたいと思います。

着物の大きな楽しみといえば様々な柄を纏えることではないでしょうか。

日本に古くから伝わる柄、おめでたい柄、幾何学柄、縞に格子、花鳥風月、抽象具象、これほど多種多様な柄を自由に身につけることができるのは着物をおいて他にないのではと思います。

その中で季節を感じさせるものといえば、やはり四季折々の花や草木など自然を写した植物の模様です。

梅、桜、藤、あやめ、朝顔、すすき、紅葉、銀杏、南天、椿・・・

どの花もまるで着物や帯の柄になるためにあるような気さえしてきます。

帯を選ぶ場合、期間が限られる季節柄よりいつでも締められる方が、という選択ももちろんあります。

が、ここは敢えてこれぞ!という季節の柄を加えてみてはいかがでしょう。

季節に少しだけ先駆けた柄の帯を手に取るとなんだかわくわくしてきますし、実際に締めて過ごす日は一日中ほんとに気分の良いものです。

それはきっと傍の目にも好ましく見えていると思います。

着物は同じでも春と秋、帯をきっぱり分けることでまずなにより自分の気分や印象が違ってくるはずです。

限られているからこそ敢えて選ぶ、その潔さがいちばんのお洒落心なのかもしれませんね♪

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枝垂れ桜に万寿菊の帯

今回合わせた帯のようにデザイン化された柄なら特に季節にこだわらず結ぶことができます。

それでも桜は梅のあとを引き継いで2月の終わりから3月、菊は10月から11月にかけて結ぶことが多いですね。

余談になりますが、私が今いちばん憧れるのは草木が写実的に描かれた帯です。

地色は白か黒、たぶん白でしょう。

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作家の幸田文さんが実際に使われていた帯の図柄(「着物のあとさき」青木玉著より)。

若い頃は具象柄には全く関心がなかった、というか好きではなかったのですがここへきて妙に魅かれるようになりました。

年齢的なものでしょうか。

ずいぶん昔に見たはずのものが急に思い浮かんできたり、たぶん記憶のどこかにしまい込まれていたものが、無意識のうちに成長して芽を出したのかもしれません。

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