涼しげな衿
このブログでは筆者の個人的趣味により、半衿の登場回数が多いのではないかと思います。
半衿…首の当たる部分はどうしても汚れやすい、さりとて襦袢はそうそう洗えない(昔は洗える絹などなかった)、それでざくざく縫いつけて汚れたらはずして洗い、またざくざくつける、わけです。
正直言って、はっきりいって、この作業は面倒です。
なんだかんだ小一時間くらいかかったりするし。
だから合理性を重んじるならファスナー式衿の襦袢しか着ない、というのでも全くかまわないと思います。
私の場合もさくさくつけるだけできれいに付く衿(技術ではなく専ら生地質による)、
いざとなったら安全ピンでもOKの衿(直前になって衿が付いていないことに気づいた時用!?)、
裏技の両面テープづけ!などなど、まあいろいろとやっております。
ただ、そういった合理的思考が吹き飛んで手にしてしまう衿もやはりあるのです。
楊柳のような絹に「柳に燕」が手描きされた衿
出会ったのは冬でしたが、もう一目惚れ。
美しい…
一羽一羽違った表情で描かれた燕はまわりの空気まで感じられます。
薄墨の燕とあるか無しかの青みで描かれた風に揺れる柳
シンプルにして味があるのはやはり技量でしょうか。
こちらは白地に黒の小さな水玉
本来の衿ではなく、ごく普通の木綿生地を衿巾にカットしたものです。
いつか使えるかな、くらいの軽い気持ちで選んだものでしたが、水玉の大きさ(というか小ささ)が実によい!
甘すぎず、ピリリとした切れ味が気に入っています。
どの着物に合わせよう、どこの柄を出そうか♪
どうせ面倒なことするなら、せめて自分を楽しくさせにゃあ損!です(笑)
| 固定リンク
« 夜間ウォッチング | トップページ | 着実に2回目 »
コメント