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冬の白 ―初春のコーディネート

年が明ければ旧暦では春、白地の着物や帯を手に取りたくなります。

晩秋から師走の頃ではどこか寒々しく感じられる白も、新年になれば白大島など初春の清々しさとともに華やいだ印象を与えてくれるから不思議です。

洋服だと白はむしろ夏のイメージ、冬場の白は暗い色のコート姿が多くなって重たい雰囲気になりがちな中、ちょっと軽やかに明るくといった意味合いからではないでしょうか。

一方、和の装いでは白い衣は王朝の昔から冬のものとされてきたようです。

Kasane

襲の色目でも冬の代表といえば氷の襲の「表白 裏白」。

これは氷の冷たさを表したものだそうで、赤みなどを含まない白が重ねられています。

寒さのさ中に敢えて雪や氷に見立てた白を纏う…

う~ん、日本人の美意識が凝縮されているように思いませんか?

「冬はつとめて 雪の降りたるはいふべきにもあらず」

冬の早朝のぴんと張り詰めた空気のなかにある冴え冴えとした佇い、無色透明な「冬の白」にはそんなエスプリが秘められているような気がしてなりません。

さて、いにしえの氷の襲をそのまま再現するのは無理として、雪や氷に見立てた冬の白は現代でも十分受け継がれています。

今回は今様、初春の白のコーディネートのご紹介です。

Claire

白地に胡桃色の細縞がぼかしのように入った杉染めの大島に真綿の帯。

帯も藍から薄墨へのぼかしです。

甕覗のゆるぎで凛とした装いに。

Koori

氷が割れた様子を表す氷割が絞りで施されています。

Sasame

半衿はいつもの「着物好日」で見つけた正絹の白。

細かい霰の地紋が織り出され、まるでキラキラと雪が舞い散るよう。「細雪」とネーミングされていました。

小さく上品な霰の光沢が抑えた全体にほんの少しだけ華を添えてくれます。

Fonce

もちろんいつものダークなきものにも氷割の帯で。

こちらも練色のゆるぎできりりと新春らしく。

氷に見立てた透明ガラスやクリスタルの帯留・帯飾りをあしらっても素敵です。

きものの小径

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